本なんて全く読まなかった時代
こんにちは、皆さんは本読んだりしますか?
僕は30歳まで教科書以外の本は読んだことがないって言うほど、本を読まない人間でした。
(教科書もろくに読んではいなかったのですが・・・)
自慢には全くなりませんが、学生時代の読書感想文なんかは、映画化されている本を選択し、TSUTAYAで借りて来て鑑賞後、感想文を書いてました。
ちなみに高校時代の3年間は全て「フォレスト・ガンプ」で押し通しました!
この一節で、どのくらい本を読まなかった人間か分かっていただけたでしょうか?
本を読むようになったきっかけ
現在勤務している会社には、本がたくさんあります。
社長が活字中毒で、最初は無理矢理に本を読まされたことが、最初のきっかけでした。
とは言っても、最初渡されたのはマーケティング関連の本。。。
今まで読書なんてしたことがない自分にとっては「ぜんぜん意味不明だしー!」と苦痛の何者でもなかったのですが、一冊読んでみると、不思議とまた別の本を読んでみようかなと思ったのです。
また、当時住んでいた近くにブックオフが開店したのも幸いし、よく足を運ぶようになりました。
本の楽しさを教えてくれた一冊
しばらくはビジネス書系を読み漁っていたのですが、そこは飽き性全開なのが自分です。すぐに小説へ移行。
しかし、今まで本を読んでこなかった自分がどういう小説を買えばいいのか全く見当がつきません。
とりあえず、聞いたことある作品を読んでみようと思い、
本屋の棚を探していると、ふと見覚えるのあるタイトルが。
「女たちは二度遊ぶ」
どこかで聞いたことがあるタイトルでした。
実は「女たちは二度遊ぶ」は、その数年前に、BeeTVで配信されていた携帯電話向けの映像配信のオリジナルドラマの原作でした。
本の厚さもなく、これくらいなら読めるんじゃないかと思ったのもを購入を後押し。購入したその日は、しかも年末の大晦日。
スタバで「女たちは二度遊ぶ」を読み進めたところ、どっぷり作品の世界に浸かってしまい、気づけば読みながらいつの間にか年を越しちゃってました。
なんだこれは?
どんな人が書いてんだ?
著者を見ると【吉田修一】
それが、吉田修一作品と初めて触れた瞬間でもあり、本の楽しさを教えてくれた一冊と出会えた瞬間でもありました!
何気ない普段の生活を切り取る描写は吉田修一さんがNo. 1
一度ハマってしまうと、とことんハマる性格の僕は、それからも吉田修一作品に没頭。
「最後の息子」に始まり、「パレード」や「初恋温泉」など全ての作品を読破していきました。
なんでもない1日の会社の帰りの電車の中とか、何も起きなかった休日など、何気ない普段の生活を切り取る描写は、吉田修一さんがNo. 1ではないでしょうか。
何気ない日常だからこそ、記憶の奥底に深く眠っていて、ふと思い出す時間や1日、あなたにはありませんか?
そんな時間が吉田修一作品に詰まっているのかもしれません。
吉田修一さんプロフィール
長崎県出身の1968年生まれの、小説家である、吉田修一さんは、法政大学を卒業後、1997年小説家デビュー。
デビュー作である、「最後の息子」は、第117回芥川龍之介賞候補作であり、第84回文學界新人賞を受賞。
2002年には、「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞を受賞し、同年には、若者の共同生活を題材にした、「パレード」で第15回山本周五郎賞を受賞。
2007年には、第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞をW受賞した「悪人」がヒット!2010年には、妻夫木聡と深津絵里主演により映画化された。
その後も、「横道世之介」や「怒り」、「犯罪小説集」など、話題作を次々と発表している。