世界中で有名なCMSソフトといえば、ズバリWordPressではないでしょうか?
今や多くの有名な企業が利用しているWordPress。
今回は、WordPressを導入しようか迷っている方向けに、WordPressを導入した場合のデメリットを率直にお伝えしていきます。
会社から新しくWEB担当者に任命(無理矢理?)されてしまった方などは、本記事を参考に、ぜひWordPress導入をするか否か検討してみてはいかがでしょうか?
WordPressのデメリット・弱点を理解しておく必要がある
WordPressとは、HTMLを知らない方でも簡単に更新できるシステムということで多くの業界で広まっている大変便利なソフトですが、世の中いいことばかりではありません。
WordPress導入した場合のメリットがあれば、そこに反してデメリットは、必ず存在するものです。
あなたがもしWEB担当者に新しく配属されたら
仮にあなたが、何の知識もないまま新しく社内のWEB担当者になり、新しくホームページを作成するために、複数の業者にコンタクトを取ったとしましょう。
その中に必ず1社は「WordPressを使ってホームページを作成させていただきます」と言われるでしょう。
それほど、多くの会社が利用しているのがWordPressであり、有名なツールなのです。
まずは、「WordPress」=「有名で複数の多くの企業が利用している」ということを頭に入れてください。
有名ということの弊害
WordPressは有名なソフトということが理解できたら、次にそのデメリットである弊害についても考えなければなりません。
上記で記載したとおり、100パーセント完全なシステムは無いということを覚えておかなければあとあと、「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうかもしれません。
つまり、「有名」=「認知度が広い」=「狙われやすい」といった式が成立するのです。
WordPressはハッカーに狙われやすい
ストレートにお伝えすると、WordPressというツール自体がハッカーなどの標的になりやすいとされています。その理由とは!?
WordPressを利用している母数がそもそも多い
第一の理由としてWordPressは世界的にトップのシェアを誇るCMSツールであるため、利用している母数がそもそも多いのです。
利用していないツールを狙っても、ハッカーにとっては何の意味もありません。
(そもそもハッカー自体が意味不明ですが・・・)
先ほどご紹介した式(「有名」=「認知度が広い」=「狙われやすい」)は、奇しくもハッカーによって成立する式となってしまうのです。
WordPressの脆弱性が標的にされる
WordPressは脆弱性を減らすために、常にセキュリティ関連のアップデートを繰り返していますが、未対応の脆弱性を突かれてしまえば、ハッキングされてしまうリスクがあります。
また、WordPressはインターネット上で管理画面にログインして更新していくツールです。
インターネットが繋がる環境があれば、誰でもどこでも更新できてしまうということがメリットであり、デメリットにもなり得てしまいます。
よって、管理画面にログインするパスワードを単純な文字列で設定してしまうと、ハッキングされてしまうリスクが増大します。
プラグインの脆弱性を狙われる
WordPressには、「プラグイン」という機能を追加するものを導入して、カスタマイズすることが可能になっています。
しかしこのプラグインの脆弱性を狙ったハッカーがまた存在します。
プラグインの数は、無数に存在し時に便利な機能を追加してくれる頼もしい存在ではありますが、常に最新の状態にアップデートし更新していかなければ、ハッカーの標的に晒されることになってしまいます。
WordPressはページの表示速度が遅い
WordPressは、通常のHTML形式で制作するホームページと異なり、MySQLというデータベースを利用します。
通常のHTMLの制作と比べて、MySQLを利用する分、ページの読み込む速度が、低下してしまいます。
そのため、今はかなり少なくなりましたが、以前はWordPressを導入するサーバー会社が限られていたりしました。
サーバーを自社で既に契約している場合は、WordPressを導入可能かを必ず確認する必要があると言えるでしょう。
しかし、最近になってGoogleがWordPressのサイトのページ表示速度の向上に向けて動き出すというニュースがありました。
『GoogleはWordPressサイトのウェブページ表示速度の向上に本腰を上げて取り組む』
今後どのような動きになるかわかりませんが、このニュースも合わせてWordPress導入を検討する必要があると思います。
WordPressとプラグイン更新における互換性の問題
上記でご紹介したとおり、WordPressとプラグインは常にアップデートを繰り返しています。
そんな中で、アップデートした際に、WordPressとプラグインの相性が悪く、時に不具合が起きてしまう事例があります。
互換性の有無は、管理画面内でバージョンアップ前に確認できるようになってはいるのですが、それも完璧ではないと考えます。
さらに、WordPressとプラグイン同士は問題なくても、プラグイン同士の問題でアップデートしたプラグインが本来の働きをしなくなってしまう場合もあり、各アップデートには、実際問題として様々な注意点が多いです。
WordPress運営に向いている場合とは?
これまでWordPress導入におけるデメリットをご紹介してきましたが、いかがでしょうか?
この部分だけを切り取ってみると、WordPress導入の検討を見送るといった判断を持った方や会社様も多いと思います。
しかし、完全に見送る前に、少しお待ちください!
WordPressはしっかりと管理して運営していけば、すごく便利なツールです。WordPress運営に向いている場合とは、どのようなケースなのでしょうか?
しっかりと毎日管理できる担当がいる
上記でご紹介したWordPressとプラグインのアップデートの問題は、しっかりと毎日管理画面にログインし、最新の状態へのアップデートがないか確認できる環境や、担当者がいれば、全く問題ないと考えます。
ケースバイケースではありますが、何ヶ月間や何年間も古いバージョンのままWordPressを放置しなければ、ある程度はあなたのWordPressを守ることができます。
また、パスワードの問題も複雑なパスワードに設定に、一定期間が経過すれば、別の複雑なパスワードに変更するなどで、かなり対処できるでしょう。
バックアップを取得できる環境を整備できる
プラグインやWordPressアップデートにおける不具合の問題でも、バックアップデータを常に取得しておくことで、解決することが可能です。
もしも、不具合が起こってしまった場合でも、起こる前のデータに復元できる環境を整えておけば、WordPressのデメリットに対処することができます。
バックアップに関しては、サーバーによっては有料でバックアップデータを取得・復元してくれるサービスもあったり、以下のようなプラグインを利用することも1つの方法としてあります。
まとめ
今回は、WordPress導入前に確認するべきデメリットと題して、WordPressのデメリットをご紹介しました。WordPressは有名なため、デメリットとしてもピックアップされる機会が多いのですが、誤解を恐れず言うと、WordPressに限らずどのようなCMSやシステムを利用しても、必ずセキュリティに弱い脆弱性という部分は少なからず存在します。
大切なことは、WordPressを導入するにしてもしないにしても、「自分で自分のホームページを守れるか?」ということ。
また、守るために時間を労力をいかに割けるかという点も大きなポイントではないかなと思います。
本記事がWordPressを導入されている方にとって、参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。