様々なCMSがある中で、WordPressの利用率が近年増加の一途をたどっています。
2018年8月のCMSシェアを調べてみると、WordPressとShopifyがシェアを増やしており、JoomlaとSquarespaceは横ばい、Drupalは減少しています。

このデータから分かるとおり、WordPressは世界中に認められているCMSということがわかります。
しかし、WordPressの弱点の1つに『表示が遅い・重い』というものがあります。

今回は、WordPressを運用している方向けに、WordPressの表示が遅い・重いといった時に確認するべき点と改善点をご紹介したいと思います。

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WordPressの表示が遅い時に確認するべきことと改善案

WordPressは、通常のHTML形式で作成されるホームページよりもPHPなどの言語を読み込んでいくため、表示に時間がかかると言われています。
しかし表示に時間がかかってしまうということは、Googleからの評価も好ましくなく、離脱率アップにも繋がってしまう深刻な問題です。「最近サイトの表示が遅いな」と感じたら以下の項目をチェックしてみましょう!

画像や写真は最適化されているか?

表示速度が遅くなる原因として、真っ先に挙げられるのが画像や写真です。
ホームページは基本的にテキストと言われる文章の部分と、画像や写真で構成されていますが、テキストの部分は、相当な量にならない限りは表示遅延の原因にはなりません。
逆に画像や写真の場合は、小さなアイコンサイズでも20KB前後の容量を必要とします。

そのため、1ページを表示させる割合として、9割が画像や写真となっている場合が多いです。表示が遅い原因となっている画像や写真を最適化させることで、表示速度の改善に繋がります。

ちなみに、画像や写真の圧縮には様々なツールやプラグインがあります。ここで僕のおすすめの画像圧縮方法をご紹介しておきますので、まだ最適化されていないという方は、ぜひ一度試してみましょう。

画像圧縮ができる無料オンラインツール

オンラインツールを利用するメリットとして、煩わしいソフトのインストールが不要な点にあります。以下でご紹介している画像圧縮ツールは無料ででき、かつ操作性にも優れているため画像圧縮をしたことがない方でも簡単に利用することができます。
画像の劣化が少なく、画像を最適化してくれるのでおすすめです!

画像最適化ができるプラグイン

すでにWordPressにアップしている画像や写真を圧縮するには、『EWWW Image Optimizer』プラグインがおすすめ!『EWWW Image Optimizer』プラグインを利用することですでにアップロードしているものも一括で最適化してくれる優れものです!

不要なプラグインを導入していないか?

表示遅延の原因となっているWordPress特有のものが、プラグインです。プラグインは便利な機能を持つものが多く、今や数えきれないほど多く存在しますが、イケイケどんどんでプラグインをインストールしまくっていないか確認してみましょう。

インストールしただけで有効化していないなど、使っていないプラグインが存在している場合は削除するようにしましょう。またプラグインは、プラグイン同士やWordPressのバージョンとの相性(互換性)が悪い場合もあります。
その相性の悪さから表示が遅かったり重かったりしている要因の1つになっている可能性があるため、プラグインを1つ1つ無効化して表示速度が改善されるかなども試してみることも必要でしょう。

データベース(リビジョン)を最適化してみる

WordPressの場合、データベース内に不要なデータが蓄積されていて、それが原因で表示の遅延を引き起こしている場合があります。主なデータベースの不要なデータは、WordPressに標準搭載されている「リビジョン」という機能です。

「リビジョン」とは、WordPress側で以前の記事の状態を保存してくれている機能で、もし更新に失敗してしまっても、データとして残っている日時の状態に表示を戻してくれる機能です。
「リビジョン」が数多く溜まってしまっているということはデータベース側に不要なデータとして蓄積されているということなので、データベース(リビジョン)を最適化することで、表示遅延が改善される場合があります。

データベース(リビジョン)を最適化する方法は以下を参考にしてみてください。

サーバースペックは足りているか?

現在では上記でもご紹介したようにWordPressのシェアが伸びてきていることもあり、簡単にWordPressをワンクリックでインストールできるサーバー会社が増えてきました。

しかし、WordPressを利用する場合PHPなどを稼働させるため、通常のHTML形式で作成されているホームページよりもサーバーに負荷がかかります。ページ数などの規模にもよりますが、サーバーのスペックが不足していて表示速度が遅くなっている場合もあります。

以下ではWordPressと比較的相性の良いサーバーをご紹介していますので、ご参考ください。

また、サーバーの変更をお考えの場合は、以下の方法で移管をすることができます。

表示が遅いのは他のパソコンやデバイスでも遅いか?

ホームページの表示が遅いのは、あなただけでしょうか?
灯台下暗し的になりますが、閲覧しているパソコンやネットの環境の問題で表示が遅いという場合もあります。

WordPressの表示が遅いと思った場合、他のパソコンやデバイス、環境でもチェックしてみることを忘れないようにしましょう。

キャッシュ系プラグインを使って改善する選択肢もアリ

WordPressの場合、データベースとPHPが稼働してページとして表示されており、これを一般のユーザーは閲覧しています。そのためWordPressでは、都度データベースの読み込みなどを行うため、ページ表示の遅延が発生してしまいますが、キャッシュ系プラグインを使用することで、データを一時的に保存し、都度読み込む必要をすることなく、表示させることができます。

代表的なキャッシュ系プラグインとしては、以下のものがあります。

  • W3 Total Cache
  • WP Super Cache

ただし、キャッシュ系プラグインは、サーバー環境や他のプラグインとの相性の問題でホームページが表示されなくなってしまったりする事例も数多く存在します。
利用する前には必ずバックアップデータを取得して、導入する前の状態に戻せる準備ができてからキャッシュ系プラグインを利用するようにしましょう。

※WordPressバックアップ取得には以下をご参考ください

モバイル版の表示速度改善も重要

現在、Googleではモバイル版検索のランキング決定要素として、ページ表示速度を組み込んでいることを既に発表しています。

以前まではパソコン版での速度の改善を実装しておけばよかったものが、近年のスマホユーザー増加に伴い、モバイル版でもランキングの決定要因として、表示速度を取り入れた形になっていますので、パソコンとモバイル両方で、表示速度の改善を意識することが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はWordPressで運営しているサイトの表示が遅かったり重い時に確認するべきことと改善案についてご紹介しました。

本記事執筆時では、Googleは「表示にとても遅いページのみSEOの影響を受ける」と発表しており、異常に表示が遅い場合のみの対処で問題ないですが、この先のアップデートでまた変更される可能性もゼロではありません。
良質なコンテンツを更新し続けることとともに、今後のことも含めて今から、ページ表示速度を意識して、WordPressを運営していくことが重要だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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